六角レンチが欲しいです

そろそろグラスゴーでの滞在も終わりが近づいて来ました.先週は気温が一気に下がって初雪も降ったりして,なかなか試される大地感がありましたが,今週はなぜか温かい(と言っても15度に満たない)実験日和の日が続くようです.

ちょうど都合のいいことに今週,様々な実験装置に使う真空ポンプがようやく,ほんとうにようやく稼働状態になりそうです.逆に言えば,本学にある超音速風洞や衝撃波管といった立派な装置の数々は,今まで何年も使うことができていませんでした.理由はいろいろとあり,この4ヶ月ラボメンから各方面に対する恨み節もたくさん聞いてきたわけですが,詳細は帰国したら口頭で報告します.

僕自身はというと,今日から実験を本格的に始めました.僕の場合は真空ポンプの一件は関係ない(いやそもそもポンプの完成が遅れに遅れたせいで関係なくなったと言うのが正しいのだが)のですが,使用する機器の順番を待っていました.今まで待っていた分,意気揚々と実験室に向かい準備を始めたはいいものの,工具がないことに気付く.というかどこを探しても工具箱の鍵がない.原因は誰かが工具箱の鍵を所定の位置に返していなかったせいらしい.そんなわけで今日は作業している誰も工具を使えず,早々に諦めて居室に帰りました.ちなみにキャンパスと実験室はバスで片道30-40分ほどかかります.

以前,佐宗先生から「モンキーレンチを探して1日が終わった」お話を伺ったことがありますが,まさか自分が同様の体験をするとは思いませんでした.その教訓からSWSPでは,使った工具はその日のうちに所定の場所に戻すことが義務付けられ,研究室マニュアルにも記載されています.こんなノウハウ集がこちらにもあればなあと思った一日でした.

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おまけ:初雪の様子

TMB