ごはんについて

大きな地震があったようですが,鳥取支部の皆様は無事でしょうか?

さて,生き物にとって,食事は大切です.とりわけ人間にとっては,生命維持に必要な滋養を摂取するだけでなく,精神の健康を保つためにも,美味しくて文化的な食事をすることが必要です.そんな当たり前のことが当たり前でない某国から,今回もTMBがお送りします.

突然ですが,当地で適当な店に入って食事をするのはとてもリスキーです.避けることを強くおすすめします.大都会でない地方の場合には特に.以下,哀れな人柱の実体験なのですが,

  • 日本円で1000円超のバーガーなら大丈夫だろうと注文したら,マック以下のなにかが出てきた(あまりの衝撃に写真を撮り忘れたことが悔やまれる).
  • 下ごしらえという概念が存在せず,クタクタになるまで食材を加熱し続ける習慣から,「手の込んだ料理ほど危ない」.
  • 旅行先でマックを食べる確率は150%.観光のためとりあえず腹ごしらえして周囲を物色するも,夕飯にもう一度食べる確率が50%の意味.しかしマックすらない場合はどうしたらいいのか・・・

旅先での観光客向けですらこれです.このまま英国飯伝説コピペを完成させてやろうかと思いましたが泣きたくなるのでこれくらいにしておきます.「いくらなんでも盛りすぎだろw」と思う幸せな日本人諸氏,僕も渡英前はそうでした.

イギリス人の名誉のために一応言っておくと,繁盛しているパブやお高いレストランではそれなりに食える美味しいものにありつけます.なにかとネタにされるフィッシュ・アンド・チップスも,パブで食べるものは結構いけます(ただしテーブルに出される塩胡椒ケチャプビネガーでセルフ味付け必須).それからイタリア人がやってる(ここすごく重要)イタリアンレストラン,インド人がやってる(同じく重要)カレー店も信頼できます.あれ?イギリス人じゃない・・・どこでも旨いものが安く食える日本は天国ですよ,ほんと.

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しかし毎食毎食そんなものを食べ続けるわけにもいきません.劣悪な環境に放り込まれ,耐え難きを耐えてきた先達たちの辿り着いた結論は「自分で作ったほうがいいものが食える」.僕も自炊することを強く推奨されました.前置きが長くなりましたが,そんなわけで日々,日本食(もどき)を作っております.

日本人としては,毎日の食事に米飯は欠かせません.グラスゴーでは多くのスーパーで日本人が食べるようなジャポニカ米が手に入ります(ちなみに醤油やミリンなど基本調味料もある程度あります).しかし,500g入りがせいぜいで在庫も少ないので,教えてもらった日本食材オンラインショップから新潟魚沼産のコシヒカリを取り寄せて鍋で炊いています.まともな炊飯器というものは店頭では販売されておらず,通販でも法外に高額です.ライスクッカーなる簡易的な炊飯器もどきもあるにはありますが,ネットでざっと調べたところド産廃もいいところらしいので試してすらいません.ちなみに米を鍋で炊くにあたり,Google先生に多大なご支援を頂いたことをここに特記し,謝辞とします.

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オンラインショップでは食に関しては大抵のものが揃います.インスタント味噌汁,お好み焼きの素,生姜焼きのタレ,ふりかけ,沢庵,etc...もちろん完全ではありませんが,だいぶ救われてます.というか,これがなかったらとっくに倒れてる気がします.いよいよ寒さも本格的になってきましたが,精神と肉体の健康のために,食べるものだけはなんとか食べて乗り切ろうと思います.

p.s. 帰国したら美味しいものをお腹いっぱい食べたいです.

おわり.